足底筋膜炎
- TOP >
- このような症状でお困りの方へ >
- 足底筋膜炎
足底筋膜炎とは
足底筋膜と呼ばれる組織の炎症に関連する一般的な足の問題です。足底筋膜は、足のアーチを支え、歩行時や運動時に重要な役割を果たしています。この部位が炎症を起こすことで、足の底に鋭い痛みを引き起こします。
足底腱膜は踵骨から足の指にかけて扇状に伸びる丈夫な組織で、足底の弓状「アーチ」をピンと張ることで、体重を支え、歩行やランニング時に地面と足部の衝撃を和らげるクッションとして働きます。
また、ふくらはぎ〜アキレス腱〜かかとの骨に連結し、足首の可動域やふくらはぎの硬さにも影響を受けます。足の土踏まず(縦アーチ)は足底腱膜以外にも、足の指を曲げる筋肉(長趾屈筋)や足首を内側に捻じる筋肉(後脛骨筋)が関わっています。他にも、足裏には母趾外転筋、小趾外転筋、短趾屈筋などがあり、足底腱膜はこれらの筋肉を覆うようにして土踏まずを構成しています。
症状
1.足底の痛み
踵(かかと)から足の指にかけて、特に足底筋膜の近くで強い痛みを感じます。この痛みは通常、歩き出しや長時間の立ち仕事・歩行・走行時に最も顕著に現れます。
2.硬直感
特に起床時、測定腱膜をはじめとした足裏全体の硬さを感じることが一般的です。
3.かかとの痛み
踵(かかと)の部分の痛みが強調されることがあります。この痛みは、足底腱膜がかかとの骨につながっているために感じられます。
4.腫れや赤み
一部の方は、足底に腫れや赤みが現れることがありますが、これは比較的まれな症状です。
原因
原因には個人差がありますが、以下の要因が組み合わさり引き起こされることが多いです。
診断
一般的治療法
保存療法
薬や理学療法で痛みを抑える治療が基本です。安静を心がけ、症状が落ち着くまでは、長時間立っていることやその他の発症のきっかけとなった要因を取り除くことが理想的です。
リハビリテーション
ストレッチや筋トレ、負担がかかった使い方などを理学療法士と一緒に行うことは、ステロイド注射のような即効性はありませんが、中・長期的に見るとリハビリによる治療が最も効果が高いです。痛みが起きたきっかけが無い方は、足底腱膜への負担が原因の一つなので、負担がかからない様にリハビリを行います。
必要に応じて、テーピングなどを行い患部の負担軽減を目指します。また、電気療法や超音波治療などの物理療法も組み合わせながら実施します。
薬物療法
炎症がある場合は、ロキソニンや湿布をすることで炎症を抑え症状が改善します。
装具療法(インソール)
インソール使用よって、足底部のアーチ形態を機能的、解剖的に補正して足部のアライメントを改善します。足底部の衝撃を減らすアイテムとしても使用できます。
注射
歩行出来ない、仕事に支障が出るほどの強い痛みがある場合、上記治療を行っても症状変化に乏しい場合、ステロイド注射を行うことがあります。
※注射を繰り返し行うことは、組織を脆くさせ、長期的には症状を悪化させる場合もあります。
足底腱膜炎による症状と併発しているもしくは足底の痛みが神経から生じている場合があります。(神経の滑走障害)
足部~足底を走行する神経に対して、生理食塩水を使用し神経周囲の注入し、神経とその周囲の組織とを剥離することで、神経の滑走を促します。再び滑走障害が起きないように合わせてリハビリも行います。
予防法
足底筋のストレッチとケア
*起床時や、たくさん歩いた後、お風呂上がりなどオススメ。
*勢いをつけて行わない。
テニスボールやゴルフボールを使用して、足裏で転がす。
*歩行時などに痛みがある部位は行わない。
*踵骨には行わない。(増悪の可能性あり)
足部内在筋群のエクササイズ方法
足底に力を入れながら、足の指の腹で摘むように意識する。
踵が少し上がる所でキープする。
*この時にギリギリまで重心を前へ移動すると足趾で支持している感じがわかりやすい。