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【健康コラム】腰痛改善に”ハムストリングスの柔軟性”が大切な理由とは?

腰痛は多くの人が悩む症状ですがその原因はさまざまです。しかし腰痛の改善において、腰部の筋肉だけでなく、足の筋肉の柔軟性が重要だということはみなさんご存知でしょうか?

この記事では、腰痛に関与する足の筋肉<ハムストリングス>の役割、腰痛との関係、ハムストリングスが硬くなる理由、自宅で行えるストレッチ方法、そして専門の腰痛治療について詳しく解説します!

記事内容
  • 1.ハムストリングスって?
  • 2.腰痛とハムストリングスの関係性
  • 3.ハムストリングスはなぜ硬くなる?
  • 4.自宅でできるストレッチ
  • 5.当院の腰痛治療
  • 6.まとめ

1.ハムストリングスって?

①どこの筋肉

ハムストリングスは、足の太ももの裏の筋肉です。ここは大きな筋肉グループで、主に膝の屈曲と大腿の伸展に関与するしています。含まれる3つの筋肉は以下の通りです。

ー大腿二頭筋ー
大腿の後面に位置し、ハムストリングスの中でも最も大きな筋肉です。

ー半腱様筋ー
大腿の後面、内側に位置します。

ー半膜様筋ー
これも大腿の後面、内側に位置し、半腱様筋に覆われています。

②役割

ハムストリングスは、歩行、走行、ジャンプ、膝の動きにおいて重要な役割を果たし、特にスポーツ選手やアスリートにとって非常に重要な筋肉群です。ハムストリングスの適切な柔軟性と強さを維持することは、下半身の安定性とパフォーマンス向上に寄与します。

膝の屈曲: ハムストリングスは膝を曲げる動作に関与します。この動作は、歩行時やランニング時、階段の上り下りなど、日常的な活動に欠かせないものです。

股関節の伸展: ハムストリングスは股関節の伸展にも寄与します。股関節の伸展は、腰の伸展とも関連があり、立位や歩行時における姿勢の維持に影響を与えます。

下半身の安定性: ハムストリングスは、膝と股関節の適切な安定性を提供し、これによって体のバランスを保ちます。特にスポーツ選手やランナーにとって、ハムストリングスの強さと柔軟性は急激な運動やトレーニング中の怪我予防に重要です。

ハムストリングスは、適切な柔軟性と強さを維持することが大切で、これによって筋肉のバランスが保たれ、下半身のパフォーマンスが向上します。

2、腰痛とハムストリングスの関係性

ハムストリングスと腰痛には密接な関係があります。

ハムストリングスが硬直すると、骨盤の後ろへ引っ張られやすくなり、腰椎に不必要な圧力がかかることがあります。この状態は、腰部の筋肉や椎間板に過度なストレスをかけ、腰痛の原因となります。腰部の筋肉とのバランスを保つためにハムストリングスが強化されず柔軟性が不足すると、腰部の筋肉との不均衡が生じ、腰痛のリスクが高まります。

また、正しい姿勢を維持するのが難しくなります。姿勢の悪化は腰痛の原因となり、特に長時間座っている場合に腰部への負担を増加させます。

慢性腰痛の方は特に腰から下の筋肉バランスを整えることが重要です。

3.ハムストリングスはなぜ硬くなる?

ハムストリングスが硬直する理由は多岐にわたります。
以下に、ハムストリングスが硬くなる主な要因をいくつか説明します。

❶運動不足
適度な運動を欠いた生活や長時間の座り仕事など、運動不足はハムストリングスの硬直を促進します。筋肉を定期的に伸ばさずに使わないと、柔軟性が低下し、硬くなります。

❷長時間の座り仕事
デスクワークや長時間の座り仕事をしている人は、長時間同じ姿勢を維持するため、ハムストリングスが縮こまりやすくなります。このような状況では、ハムストリングスが短縮して硬直しやすくなります。

❸過度な筋肉の使用
あるスポーツや運動でハムストリングスを過度に使うことは、筋肉の疲労や硬直を引き起こす可能性があります。特に適切なウォームアップやクールダウンを怠ると、急激な筋肉の負荷が硬直を促進します。

❹過去のけが
ハムストリングスにけがをした経験がある人は、その箇所が硬直しやすくなります。傷ついた組織が修復される過程で硬直が生じることがあります。

❺加齢による筋肉の変化
年齢とともに筋肉の柔軟性が減少し、硬直が起こりやすくなります。老化に伴う筋肉の硬化がハムストリングスの硬直に寄与します。

❻適切なケアの欠如
ハムストリングスに対する適切なストレッチやマッサージ、リラクセーションのケアが行われないと、筋肉は硬直しやすくなります。

ハムストリングスの柔軟性を維持し、硬直を予防するためには、適切なストレッチや運動を定期的に行い、日常生活での姿勢や活動に気を付けることが重要です。

4.自宅でできるストレッチ

当院は患者さんの柔軟が必要な筋肉、筋力アップが必要な筋肉を判断し、適切なホームワーク指導を行なっています。
また、自宅でも行いやすいよう、国家資格を保持した臨床家によるトレーニング動画も後悔しています。

今回は座ったままできるハムストリングのストレッチを紹介します!
デスクワーク中の休憩にも行いやすい簡単なストレッチですのでぜひ参考にしてください♪

5.当院の腰痛治療

当院の腰痛改善治療では、
・局所の血流改善
・筋スパズム(筋肉・筋膜の収縮が続いている状態)の緩解
にて、圧痛部位/硬結部位を中心に施術します。

腰痛には様々な要因があるので、姿勢や動作、カウンセリング、エコーを使用し適切な処置を検討します。

↓以下は、筋肉性の腰痛の場合の鍼灸介入法について紹介します↓

筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れている2Dエコー(超音波検査)を用いて検査をします。レントゲンやCTには映らない痛みの原因、つまり観察が不可能なトリガーポイント、筋線維、靭帯、腱などの軟部組織が原因の場合、この2Dエコー(超音波検査)が大変有効です。

①患部をエコーで撮影。健側、患側の腰方形筋をエコーで撮影しながら筋の配列の均等、不均等の確認。動いてもらい筋の動き具合の違い確認。
患部を把握することにより医療機治療の精度と効果を向上。

②エコーで撮影した筋の滑走性が悪いところにピンポイントで鍼灸。

③さらに高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を使用し、高周波で筋肉の緊張の緩和し、痛みの伝達を抑制する効果を期待できます。
高周波治療器・超音波治療器組合せ理学療法機器(アストロン)を用いて「超音波治療+超音波治療」を合わせて行う治療法により、さらに鎮痛効果に対するアプローチを可能としています。

患者さんの状態によって治療法はさまざまですので、上記は1例です。
痛みを取るための患部への集中的な治療後は、トレーニングやリハビリ、全身のバランス改善を行い、再発を防ぐ体を目指します。

何度も繰り返す症状や、受診したけど治らない…など、お悩みの方におすすめできるのが当院の治療です。

6.まとめ

ハムストリングスの柔軟性は腰痛の予防や改善に重要です。柔軟性を維持し、ハムストリングスの硬直を防ぐために、適切なストレッチと定期的な運動が必要です。腰痛が慢性的な問題となった場合、専門家の治療を受けることが効果的な方法です。