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「テニス肘の原因と治療」テニスプレーヤーだけでない、あなたも注意が必要?

多くの人が肘の痛みを経験していますが、それが「テニス肘」という症状であることをご存知ですか?今回は、テニス肘の原因、症状、診断方法、治療法、そして日常生活でできる予防策について解説します。

テニス肘とは

テニス肘という名前からスポーツ選手だけが対象のように思われがちですが、実は一般の人々にもよく見られる状態です。テニス肘は、肘の外側に痛みが生じる医学的状態を指します。この痛みは、肘や手首への反復的なストレスや過度な使用によって引き起こされることが多いです。テニスプレイヤー以外にも、重い物を持つ仕事をしている人や、長時間コンピューター作業をする人にも見られます。つまり、肘を酷使するさまざまな活動が原因で発症する可能性があるのです。

原因と症状

テニス肘の一番の原因は、手首や肘の過度な使い過ぎです。特に、肘や手首に繰り返し力が加わる動作を長期間行っていると、肘の外側に痛みを感じるようになります。年齢による筋力の衰えや、筋肉を繋ぐ腱のもろくなることも、テニス肘を引き起こす要因とされています。また、中年以降の主婦の間で発症例が多いのは、家事などで腕や手首を酷使するからと考えられています。

診断方法

テニス肘かどうかを確かめるための簡単なテストがいくつかあります。例えば、中指をまっすぐに伸ばし、その上から力を加えて痛みがあるか確認する「中指伸縮テスト」や、肘を伸ばし手首を手の甲側に反らせる動作に抵抗を加える「トムセンテスト」が挙げられます。これらのテストは自宅で簡単に試すことができ、痛みがある場合はテニス肘の疑いがあります​。

治療法

テニス肘の治療には、安静にすることが基本です。痛みが強い場合は、薬物療法やサポーター、テーピングによるサポートが推奨されます。より進行したケースでは、リハビリテーションや、痛みの部分にステロイド薬や麻酔薬の注射を行うこともあります。最先端の治療法として、自分の血やPRP(豊富な血小板を含む血漿)を注射する方法や体外衝撃波療法があり、これらは傷ついた組織の再生を促進します。しかし、これらの方法は専門的な施設でのみ利用可能です。最終的には、これらの治療法で改善が見られない場合に手術が検討されます

セルフケアと予防策

日常生活でテニス肘を予防するためには、肘や手首への負担を減らすことが重要です。痛みを引き起こす可能性のある動作や姿勢を避け、ストレッチや適度な筋トレで筋肉と腱の強度を高めることが推奨されます。ストレッチには、肘や手首だけでなく、肩から手までを含む全体的な動きが効果的です。また、日常生活での細かい注意、例えば適切なラケットの選択やプレーの前後に準備運動やクールダウンを行うことも重要です。これらの予防策は、テニス肘を未然に防ぐだけでなく、一度発症してしまった場合の回復をサポートする役割も担っています​。

日常生活への影響と早期治療の重要性

テニス肘は、適切な治療を受け、予防策を講じることで、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。放置してしまうと、痛みが悪化したり、長期間にわたって回復が遅れたりすることがあります。特に、初期段階での適切な対応は、痛みの軽減や完治への早道となります。痛みを感じたら無理をせず、早めに専門家の診断を受けることが推奨されます。

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