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症例報告「自律神経活動とアロマの関係性」

弊社メディカルジャパンは、日本東洋医学会において「自律神経活動とアロマの関係性」に関する論文を発表いたしました。

背景

現代社会において、多くの人々がストレスに晒され、それが原因で自律神経の乱れや不定愁訴の症状に悩む方が増えています。この中で、アロマ療法は手軽に実践できるため、自律神経障害に悩む方々にとって効果的な民間療法の一つと期待されています。

目的

どのアロマが自律神経活動に変化をもたらすかを明らかにし、アロマ療法の有効性を科学的に確認すること。個々の香りが自律神経に与える影響を詳細に理解し、アロマ療法が自律神経の調整にどれほど寄与するかを示すことが期待されています。

方法

総頚動脈拍動部に対して、ラベンダー、ローズマリー、柑橘系、ミントの各アロマを数滴垂らし、被験者に仰臥位で5分間の安静をとってもらいました。自律神経の評価にはTAS9VIEWを使用し、LF(交感神経活動の評価)とHF(副交感神経活動の評価)の数値に応答があるかを計測しました。

結果

ミントと柑橘系の群において13名中8名がLF値およびHF値が上昇しました。一方で、ラベンダーとローズマリーの群では7名中6名がLF値およびHF値が上昇しました。

考察

短時間のアロマ介入において、自律神経活動に一定の変化が観察されました。特に、ミントの群では交感神経が上昇しやすいという一般的な傾向が見られましたが、有意差は確認されませんでした。